じゃね!トーーク
[GUEST]
美術監督・広島国際映画祭代表
部谷 京子 さん (^ら^)v
[INTERVIEWER]
日刊わしら編集部 キムラミチタ
じゃね!トーーク
JANE TALK
日本アカデミー賞最優秀美術賞などを獲得し、現在も第一線で活躍しよる美術監督の部谷京子さん(もちろん広島出身)がじゃねトーークに!v(^ら^)v
毎年秋に行われている『広島国際映画祭』は、故郷広島から映画文化を世界に発信するために部谷さんが立ち上げたイベントなんよ (^ら^)。その振り返りから、広島×映画といえば!の『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』裏話まで、映画ファン必見のじゃね!トーク開幕!
まずは「広島国際映画祭2019」の話から…
お疲れ様でした~
はい。1万2000人を軽く超えたので、嬉しくて小さくバンザイしちゃいました(^ら^)
11年目です。映画祭は「30年続いて、初めて一人前」と言われる世界なので…まだまだですね
なるほど、先は長い…
どんどん大きくなっています
監督や俳優だけではなく、周りのスタッフにも来年、再来年と「広島に行きたい!」と言ってくださる方が増えてきて…「おいおい!ちょっと待て」とw
日程やプログラムにも限りがあるので、「もう、いっぱいになっちゃう!」って…
本当に嬉しい悲鳴です!!
いやいや、想像以上です
特に今年は、藤井道人監督やクアン・ハイー・リン監督、チェ・ヒョニョン監督と、前身の『ダマー映画祭 in ヒロシマ』の頃に受賞やノミネートした方が凱旋してくれた年だったので…どんどん広がっていますね
特に『新聞記者』で、今年の賞レースを総なめしそうな勢いの藤井監督が、「この映画祭が自分の原点」だと言ってくださって…。本当に嬉しいです!
映画『この世界の片隅に』との関係
『この世界の片隅に』の片渕須直監督とも、非常に深いつながりがあるんですよね
はい。映画が企画された7年前から、ずっと追いかけていて…
まだワンカットも映像がない時に、「とにかく映画祭で話をしてくださいよ!」とワークショップをしていただいてw
また、えらい無茶振りですねw
いえ、全くなかったですwww
『この世界の片隅に』を作ると聞いて、初めてお会いしました。それから映画祭にお誘いして…もう、今やレギュラーですね。何しろ、第一回のヒロシマ平和映画賞の受賞作品ですから
片渕監督、のんさん、岩井七世さんもご登壇して、とっても華やかでした!
はい。1年かけて口説き落としました。監督や配給会社、劇場などにもご協力していただいて、素晴らしい形になりました
もちろん、今回先行上映されたものに、数カットをプラスされた完全版は全く別物なので…是非とも映画館でご覧ください!
私は短い時間でしたが、他の声優さんの収録を拝見していると、実写映画と変わらない感じでしたね。片渕監督が、しっかりと役への思いを説明しながら、具体的に丁寧に指導されている印象があります
はい。それなんですけど…会場に潜り込んで確認したところ…全くわからなかったですw
花見のシーンで、いろいろな人が喋っていて…完全なガヤでした
収録ではアドリブで10分くらい喋ってたので、「これかいっ!監督、わしゃどこにもおらんじゃないか!」って思いましたねw
どうやら、次の作品は平安時代が舞台らしいですよ。その作品のワークショップも、次回の映画祭から続けていく予定で、ドンドン作品が進化する過程を見ながら、完成したらメイン会場でお披露目…ワクワクしますね!
「映画」で広島に寄り添い続ける
普段は私も映画の作り手側にいるんですけど、映画祭は観客の立場として自分が見たい作品や聞きたいお話などを考えながらプログラムを組んでいくので、ある意味、原点に戻れる貴重な時間と場所ですね
広島在住の時川英之監督
迫田公介監督など、広島に関わる作品や映画関係者の参加も増えてきました!
そう、今年は広島関連作品が上映本数の半分を超えました。この「広島に寄り添う映画祭」という方針は、来年以降も継続します
新作の『海辺の映画館―キネマの玉手箱』がヒロシマ平和映画賞を受賞しました。大林監督は授賞式で「良い映画は、未来を平和にする」という素晴らしい言葉を残してくれました…
この言葉は、来年から作品を選ぶ上での指針として大切にしていきたいと思います
はい。とにかくお祭りなんで、一緒にワクワクドキドキしましょ~!